【イベントレポート】障がい者プログラム/ユニバーサルツーリズム
障がい者向けプログラムを実施しました!
以前行ったユニバーサルプログラムの研修会をきっかけに、
「壱岐に行きたい!」「息子をイルカとふれあいさせたい!」というお声をいただき実現!
今回は身体障がいを持つ方3名とそのご家族やご友人、介助者のみなさま、総勢15名での壱岐旅行!
ベッドや車いすの上で生活をするお二人と全盲で盲導犬と生活をするお一人が
イルカたちとのふれあいを楽しんでくださいました。
プログラムを終えて、
『20年の夢が叶った』
『危ないからやめた方が良いという人が一人もいなかったから最高に楽しめた』
『海で何かあっても絶対に助けてくれるという安心感があった』など、
参加者からの感想もいただいております。
お互いを知り合い、皆で作る最高のプログラムとなりました。
レポート
1日目
移動日
▶︎朝から移動して新幹線で博多駅まで!新幹線には多目的室という個室があり、
備え付けのベッドで寝た姿勢で移動ができるため身体への負担が少ないそうです。
▶︎博多から壱岐には大型のフェリーで移動。フェリーでは屋外にも出られるのでみなさんはしゃいでいましたw
▶︎23時に壱岐に到着!!港ではイルカパークのハイエースでお迎え。ハイエースに車椅子2台を固定して宿へ移動。
この日のために万能スロープを送っていただき、大活躍でした。
2日目
ふれあい①
▶︎とにかく強風になってしまった当日・・・できることをできる限り実施しました。
▶︎トレーニング見学。間近でトレーニングを見学します。
▶︎クリアカヤック!「息子をイルカと泳がせたい」というママの願いを受けて、
全面透明なカヤックに寝かせた状態でイルカのいる海へ!
とにかく強風だったので、カヤックの操縦は代表高田自ら。
途中で高田を応援する場になっていましたが、
イルカの姿や鳴き声もなんとか感じてもらえる環境を作れて大満足でした。
▶︎フリータイムのふれあい
フリータイムは皆、思い思いにイルカの近くで遊びました。
中でも印象的だったのは全盲のこの方。不思議とイルカたちが自分から寄っていく。。。
見えてしまうと「来い!」「あとちょっと!」と欲が出てしまってダメなのでは?
と参加者の間で盛り上がりました。
3日目
ふれあい②
▶︎2日目より少し風が落ち着いた!ので、触れるかチャレンジしてみよう!とやってみました。
ステージの海側ぎりぎりにマットを敷いて寝てもらい、手をご家族・介助者の方に持ってもらって
イルカが来てくれるのをみんなでひたすら待つ。餌もサインも出していないけど、
何かを感じてくれるのかイルカは何度も何度も来てくれる。手が伸びなくて、微妙に届かず、
それでも何度も戻ってきてくれる。気づけばたまたま居合わせたお客さんも一緒になって見守ってくれて、
最後はなんと、頭を手の下に持ってきてくれて止まってくれました。
「息子をイルカと泳がせたい!」と話していたママは大号泣。
みんなの思いに応えてくれたあずき(イルカの名前)ありがとう。
ふれあい後、イルカにも感動が伝わったのか、ジャンプのプレゼントまで!!
4日目
移動日
お楽しみはあっという間。強風があったのものの、イルカたちとたくさん触れ合っていただき、
夜の宴会も壱岐島の観光も楽しみ尽くしていただきました。行きと同様、発送できる荷物はダンボールに詰めて壱岐から発送。
壱岐を出るフェリーはイルカパークスタッフでお見送り。みんなが感極まって、船の上で泣いているのを知るのは後日になりました。
その他
壱岐島観光
移動の合間には、島内の観光名所もハイエースで巡りました!
神社や自然のスポットなど、車椅子で行ったことがないような場所にもチャレンジしています。
お宿
今回は一棟貸しゲストハウスIKI HOUSE 鶴亀触での宿泊をしていただきました。
参加者に意見を伺いながら、お風呂場には作業用のテーブルを1台設置。
布団も自由に使っていただき、盲導犬も特別に1階のお部屋で一緒に寝泊まりをしています。
夜は壱岐牛と壱岐の野菜を使ったBBQ、壱岐の魚のお刺身とお寿司、
そして壱岐で作っているクラフトビールと壱岐焼酎とで、大宴会!
素敵なステイとなりました。
事前準備等
とっても充実した壱岐滞在、イルカパークでの体験をしていただきましたが、
壱岐にみなさんがくるのも初めて、私たちも実際お会いするのが初めて、、、
という状況でしたので、半年前から数回オンラインでの事前打ち合わせを行っていました。
参加される方々からは・・・
移動手段は何がいいか、車椅子が乗る車があるか、宿はどんな環境か、お風呂に台を入れられるか、
食事はできる場所があるか、海での体験でどのようなことができるか、事前に荷物や予備の機械を送ってもよいか、
横になれる場所を作れるか、何かあったときにどんな病院があるか、
イルカパークからは・・・
車椅子のサイズはどのくらいか、どのような環境を作る必要があるか、準備するものがあるか、
水に触れられるのか、水が触れてはいけない場所があるのか、身体がどの程度動かせるのか、
専門医など何か確認しておくことがあるか、
などなど。お互いにできることできないこと、して欲しいことなどを確認して事前準備を行いました。
イルカパークは自然の入江を利用した小さな施設です。イルカとの距離が近いこともここの特徴です。
こんな環境だからこそ、個別のご要望にもできるだけ対応してければと考えています。
今回はご参加いただいた皆さんのおかげで、結果として安全に、全力で楽しんでいただけた壱岐島滞在となりました。
ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。
障がい者プログラムに関するお問い合わせは下記まで。
IKI PARK MANAGEMENT(株)担当井上
長崎県壱岐市勝本町東触2668-3
info@ikiparks.com